ウッドデッキ

まず最初にウッドデッキありき

 土地の整地が終わった段階で、どのように区割りをしてゆくかの計画図を作りました。
 最低限必要だったのは菜園区画と休憩所、それから広めのウッドデッキと芝生エリアと焚火ができるファイヤープレイスです。

 大まかなスケッチを描いて区割りした後、区画の位置を出すために測量も行っています。
 もともと測量図はあったので敷地の境界線ははっきりしていたのですが、区割りの位置を正確に出しておかないと後々他の区画が収まらなかったりするためです。

 位置出し測量はいろいろな方法がありますが、簡単な平板測量でも十分かと思いました。そちら方面に詳しい方には「前時代的な」感があるかと思いますが、平板のアリダートもピンホール型もあれば望遠鏡付きのものもあり、少なくとも許容誤差数ミリというわけではありませんので、それほど馬鹿にしたものではないかと思います。
 ただし今回は土地に高低差がかなりあり見通しがきかないということと、一人でもできるので・・ということもあり、光波測量機(トータルステーション)でやっています。
 区割り図に基づいて位置をだしたら、そこまでの整地をさらに進めます。 例えば菜園区画や芝生区画には黒土のみを押しならし、それ以外の場所は砕石や砂などでぬかるまないように整地転圧を行うというようにです。
 ウッドデッキの位置を決めたらコンクリートの基礎ブロックを埋めてその上に土留めでも使った松丸太を流して土台にしてゆきます。 土台の固定は腐らないようにブロック上に鋼製束で持ち上げ水平に調整し、その上に根太を並べそれに土留板200x30ミリを床材として張りました。 この選定は主に予算的な問題と土留め材で多めに購入した余りがあったからです。

 樹脂人工デッキ材やセランガンバツなどのデッキ材と比較すると五分の一程度の金額でできます。 これもこまめに防腐塗料を塗れば持つでしょう。 まあ山小屋ですからねぇ、欲を言えばキリがありません。見た目も十分かなと思っています。

 あとは細々したところではデッキ下に防草シートを敷きこむとかタープのポールを差し込むための金具を取り付けるとかですが、必要に応じて追加工事がでてきます。
 自立式のハンモックとかテーブル、椅子などをおいてタープを張れるようにしたところで、とりあえず完成となりました。

 私の場合、このウッドデッキが真っ先につくった、ベースとなるもので、まずはウッドデッキありき、なわけです。
 デッキだけでは休憩場所にならないので横に4帖ほどの小屋を置きました。 これはクレーン付きトラックで運んできてポンと丸太土台の上に置いただけのものですが、雨風を防げて、外置きの発電機や電灯線をコンセントにつなぐことで内部で照明や電気もつかえる小さなものです。
 完全に住むわけではないのでタイルカーペットは敷いていますが断熱もなにもありません。ソファーを一つ置いています。

 屋外には仮設の簡易水洗トイレを置いてありますので畑いじりとかバーベキューをしながら休憩するには十分で、私設キャンプ場のような雰囲気となりました。

 実際、ここに両親も含め家族で遊びに来て焼肉したり、私だけは一年を通じて何日もキャンプ泊をしていますが、これで十分だったのです。当初の目的では。

 ただ、喜んではもらえましたが高齢の母は足が急速に衰えてきており、仮設トイレではなかなか無理な状態になってきていてこのままでは・・という悩みが次第に大きくなってきていました。 

デッキのパーゴラ

 当初、ウッドデッキでは日傘やタープを張っていたのですが、いちいち設置や撤去するのが面倒になってきました。
 日常的に使うにはちょっと不便です。 デッキの上に屋根をかけることも考えたのですが、固定的な屋根では室内が暗くなるのとどうしても空がみえなくなり圧迫感があるため、後日の話ですがパーゴラにすることしました。

 いつもの丸太杭を柱に使って作ったのですが、倒れないようにする方法に悩みました。 普通であれば筋違いとか頬杖という斜材を使うのですが木製ベンチを柱間に設置するのとその下に斜材をつけることで横方向の力に対抗することにしました。
 このパーゴラの上に寒冷紗シートを張るのですが、ロープで簡単に展開・収納ができるようにしてあります。
 簡単な小雨程度であれば梁下にタープを張ることができるようにひっかけ金具をつけてカラビナで取付できるようにしました。
 ついでにハンモックをつるす金具を丸太柱と壁に2カ所と、ブランコを梁にぶら下げます。
ブランコは写真では一人用のケヤキ板ですが幅の広いダブルサイズも用意しましたのでどっちが良いかやってみたいと思います。

人生を楽しむためのミニマムサイズの家