小さな菜園のこと

1年目

 菜園区画を3カ所ほど作りました。4x8m、4x4m、4x6mです。
これは土留の枠として4mの杭丸太をならべて縁取ったためで、カスガイで連結して、ドリルで穴をあけたところに鉄筋棒を差し込んで固定してあります。 畑としては狭いですが、広すぎても素人では手に余しそうでした。

 周囲は通路としてぬかるまないように砂をまいて転圧しましたが、周囲のナラや赤松、カエデから落ちてくる種子と、飛んでくる雑草がかなり出てきて雑草止めのウッドチップを敷くことになりました。 

 畑のことですが以前の持ち主さんもここで菜園をやっていたようですのでそれなりに土はできているのですが、整地後ということもあり大石小石交じりで、長年放置された土はふかふかの状態ではありません。
 もともと私は畑にあまり興味がなかったので畑担当は家内の仕事のはずでしたが、「牛糞たい肥と化成肥料をまくから鍬一本で耕せ」と命令され、しぶしぶやることになります。
 これはたいそう重労働で、1カ所耕すのに汗水たらして丸1日かかるのですが、「もっと深くやれ、やり直し!」とか言われ音をあげましたので、中古で管理機(小さな耕運機)を探してくることになりました。

 小さいおもちゃのような管理機ですから大して深くも耕せないのですが、2~3周もするとそれなりに掘り起こせます。
 ただし後日、大きな石がローターに噛んでしまい金槌でたたいたら鋳物のギヤケースが割れるというアクシデントで部品取り用に同機種のジャンク品をヤフオクで購入するはめになっています。
 素人ながら種まきをしてみました。もっともこれは家内の仕事ですが、いろいろこだわりがあるようで、情報源は主に園芸雑誌とネットです。
 うちの父親はもともと農家の出で、兄が農業指導員までやっていたそうですが、末っ子のため詳しいことはわからないとのこと。役に立ちません。
 こんなことになるんだったら伯父が生きているうちに教わっておくんだったなぁと思ったのは後の祭りです。はい。

 ところで一年目にまいた枝豆は芽が出たところで全滅してしまいました。
 犯人はおまえだっ。

 天然記念物 ニホンカモシカ。

 シカかも・・ではなくて、かもシカは牛の仲間なそうで、会うと立ち止まって動かずじっとこちらを見ています。
 保護動物なので当然駆除もできませんが、枝豆の若芽が大好物なそうで、先っぽはすべてやられていました。

同じように保護動物の被害は相次ぎますが、次は・・・モグラ・・・。
 なんでもいます。山の中には。
キツネや熊もうろうろしているとのことですが幸か不幸かまだ見ていません。(足跡だけはあった。)


 サツマイモ畑を掘っていたらこんなのが土の中からでてきました。
 生まれたばかりのハタネズミかな。

 ヤモリの画像もどっかにあったと思いますが、3mくらいの青大将もいますし鳥類も多いです。 キツツキのドラミングも聞こえますし、シジュウカラ・ヤマガラなどのカラ類も目のまえに来ます。

 畑のついでに花壇と植栽のスペースも作ったのですが、花壇は家内の花を、植栽スペースはうちの父の庭木を自由に植えていくことに決まりました。
 ちなみに植栽コーナーには2本の栗の木があり年に2週間ほどですが毎日栗の収穫があります。
 最初の年はキャベツや白菜も植えたのですが、葉物は管理が大変ですね。 できるだけ農薬も使いたくないということでしたので結球するまでに虫食いになります。 結局ほぼ食べるところがなくなりました。
 植付けや収穫時期も、早すぎたり遅かったりしたのではないでしょうか。

 ナスとかビーマンしし唐、キュウリ、ミニトマトなどあまり手のかからない、植えっぱなしのものだけはなんとかなったようです。
 それにしてもキュウリだけはたくさん取れました。それも一気に収穫となるので毎日キュウリ付けの生活が続きます。 酒のつまみは毎日キュウリに味噌をつけてボリボリと・・・が1か月も続くとさすがに飽きてきて、「次はキュウリの苗は減らそう」と思うのですが、秋になり冬になり・・パタッとキュウリがなくなるとそれはそれで寂しいものです。 結局、キュウリは毎年確実に採れるので我が家では定番となりそうです。

 土手カボチャの名前のとおり、畑外の余った土手に植えたカボチャは何個か成りましたが、メロンやスイカ同様、収穫時期の判断が菜園はじめてのシロウトには難しかったです。 受粉させてから何日目、とかいろいろあるようですがテキトーダイタイ農家のうちでは、実際に食べられたのは2個ぐらいずつしかありませんでした。

 まあ、なんてったって初めてですからね。見よう見まねのお手本もなくよくぞそれでも実をつけたとほめてあげたい。(笑)
 でもよくよく考えてみると苗を買って、肥料をやって、手間暇かけて、収穫もままならないとなると、だまって買って食べたほうが良いのではないかと・・・ひょっとして赤字か? おそろしい事実に気が付くのですが。

 反省会はしません。来年こそはと、気合だけで1年目の菜園が終わりました。

2年目

人生を楽しむためのミニマムサイズの家